地域から日本を元気に

地域の魅力を発掘・持続可能な地域づくりに向けたご提案をします

◇私たちは地域に根差して暮らしています

地域活性化が日本社会の課題として注目されてからどのくらいが経ったでしょうか。

日本の市町村数は1,700を超えます(2021年7月現在)。
もっと小さな地域単位となれば、それは膨大な数になるでしょう。
この一つひとつの単位に人びとが生活をし、産業や文化がはぐくまれ、歴史が生まれています。
どの地方、地域でも豊かな生活を送ることができる、それが国の目指す方向性です。
どの地域も元気になるよう、国はさまざまな政策を展開しています。

一方、その地域が直面する課題もたくさんあります。
若い働き手が都会に向かい、高齢者が生産主体となる地域では、少子高齢化がますます進んでいます。
税収の減少から行政サービスが滞ってしまう場合もあるでしょう。

若い人が集まる都会が安泰というわけではありません。
核家族化が進む都会では近所づきあいが減り、隣に誰が住んでいるかわからない人も多いのではないでしょうか。
昨今のゲリラ豪雨や巨大地震は、地域に関係なく襲ってきます。
いざというときの準備は、本当にできているでしょうか。

今や高齢者のうち、一人暮らしをする世帯は13%以上とも言われています。
物価は横ばい、収入も増えない中で、株価は上がっていても生活が豊かになった実感はありません。
それでも私たちは、自分たちの地域で生きていかなければなりません。

◇地域が元気になるには

私たちが暮らす地域を元気にするには、どうしたらよいのでしょうか。

これまでも地域活性化に向けて、国や自治体をはじめ、さまざまな機関やコンサルティング会社が支援をしてきました。
古くは箱モノをつくり、インフラを整備することで生活環境を整えました。
最近はその維持に加えて、ソフト面での充実を図る傾向がみられます。
こうした取り組みは確実に安心・安全で、暮らしやすい地域の実現を果たしたといえると思います。
しかし、これらの取り組みには少子高齢化や人口減少、産業の衰退を止めるまでの効果はありません。

私はここに地域で暮らす人びと、そして地域で生産活動を行う生産者や商店、中小企業に注目しています。
これまで地域の歴史を作ってきた先人の知恵を借りつつも、いま経済のど真ん中で活動している人たちこそ、地域活性化の担い手になれると思うのです。
また、どんな地域にも、その地域ならではの資産・宝があります。
地域それぞれの資産・宝などの魅力を発掘するところから始め、地域の生産主体の皆さんと、この資産を生かしながら、新たな価値を生み出していく。
それが生産者や中小企業の新しいビジネスモデルの創出につながり、収入アップにつながる。
まわりまわって地域の税収入は増え、行政サービスの健全化につながり、生産者への支援にもつながる。
こうした循環型の経済をめざしていくことで、地域自体が元気になるのではないかと思っています。

◇地域に根差した仕事の経験を生かして

そう思う理由には、私がこれまで地域に関わって仕事をしてきた経験、得た教訓があります。

私はフリーランスでライターを始めた当初から、地域に関連した取材や執筆をしてきました。
地方新聞では市民スポーツの取材から始め、地域のイベントや地元出身者に関する記事を書いていました。
その後、関連する仕事としてリサーチャー活動も始めると、地域の方々や中小企業の経営者へのヒアリングも行うようになりました。
常に「地域と生活」「地域と産業」という視点で仕事をしてきたと言っても過言ではありません。

さらに13年にわたり所属したインフラ系シンクタンクでは、地域社会におけるコミュニケーション戦略や企業の地域戦略に関わりました。
さまざまな調査を通して地域社会を浮き彫りにし、課題を整理、その上で目標達成に向けたロードマップを作る仕事です。
調査の単位は全国規模のときもありましたが、多くは基礎自治体や、さらに小さな地域単位でした。
そしてこうした地域それぞれに歴史があり、魅力があり、生活や産業が成り立っていることに気づかされました。

また、こうした仕事を通して得た教訓は、ずばり「主役は住民」です。
外部から「ばか者」を呼び込むことで、変化を生むことももちろん可能です。
しかし、それを参考に、実際に地域を運営していくのは、地域に暮らす人びと、そして地域の生産者や企業です。
いくら国やコンサルティング会社が引っ張っても、主役が動き、経済を牽引しなければ、持続可能な発展は期待できません。
私は、こうした生産者や企業、特に企業の数では99%を超える、日本経済を支える中小企業にこそ、地域を元気にする力があると思っています。

◇「地域創生×デジタル」で新しい地域循環型の価値創造を

そこで、私が提案したいのは、地域の生産差や中小企業向けの、新たな魅力開発やブランディングです。
地域それぞれに眠る魅力を発掘し、その地域ならではの価値を注入して、新しい価値を生み出していきます。
それは商品の場合もあれば、広報戦略の場合もあるでしょう。
市場調査の結果として、新たなターゲットが生まれ、それに伴って新たな商品開発につながるかもしれません。
さまざまな、新しい視点とともに、新たな価値を生み出す挑戦をご提案したいと思います。

また島田制作の強みは、社会に対する感度です。
社会がどのように動き、我々の生活環境がどのように変化し、今後はどうなっていくのか。
私がこれまでの制作経験において意識してきたのは、「変化への対応」をすることの重要性です。
政策動向、社会環境、経済環境、情報環境、生活環境など、さまざまな切り口で社会を見つめる視点をベースにしています。

特に今後は情報環境、すなわちIT・デジタル環境の変化への対応がキーワードになるでしょう。
これまでも生産者・中小企業経営者の皆さんは、新しい価値創造に向けて取り組んできたはずです。
しかし昨今のデジタル環境の進化のスピードは指数関数的に速いため、技術や考え方についていくのも大変です。
デジタル技術は、時間や空間を飛び越え、さらに未来へ先回りすることすら可能にするものだと思います。
新しい消費者、新しい観光客、新しい商材、新しい産業―――。
地域を元気にする新しいきっかけは、このデジタル技術が生み出すものと言っても過言ではないかもしれません。
このデジタル技術を利用することで、さまざまな価値を生むことができると考えています。

生産者や中小企業の新たな価値創造をデジタル技術とともに考え、創り出していく。
それがまわりまわって地域経済を潤し、活性化につながる。
この新しい地域循環型の価値創造を、ご提案したいと考えています。